愛国女子 2012 12 29

 日本の政治家では、安倍首相の人気も高いが、
意外なことに、石破幹事長の人気も高いという。
 確かに、2012年9月の自民党の総裁選挙では、
党員票で過半数を集めたとされます。
 さらに、今回の衆議院選挙では、
石破幹事長が、自民党圧勝の原動力の一つであるとも聞きます。
 しかし、「なぜ」という思いがあります。
石破氏と言えば、自民党きっての「国防族」です。
時には、「軍事マニア」とか「軍事オタク」とまで言われています。
 言ってみれば、石破氏は、頭の中も軍事で、
その上、顔も体も軍人のように見えます。
 その石破氏が、今や自民党で、
なぜ、「安倍・石破の二枚看板」とまで言われような人気者になったのか。
 私は、国防や安全保障に関心がありますので、
昔から、石破氏には注目していました。
 しかし、国防や安全保障という分野は、
日本において、選挙では、票にならない分野であると言われてきました。
 ここに、ある週刊誌を取り上げましょう。
「AERA(アエラ)」の2012年12月3日号です。
表紙には、「右傾化する女子」とあります。
 特集記事では、こうあります。
将来への不安と母性から「国を守れ」
女性の保守化が止まらない。
かつて弱者救済や不戦の誓いを訴えてきた女性たちが「強い日本」を求めている。
足元には、女性特有の正義感と社会や将来に対する切実な不安があった。
 若者が行き交う東京の原宿の街角。
茶髪に「つけまつげ」、
ミニスカート姿の女性の手には、
「原発再稼動が日本経済を救う」というプラカード。
二人の子供を乗せたベビーカーには、日の丸(国旗)。
 24歳の主婦は、脱原発デモが行われる日に合わせ、
一人で街角に出て、
代替エネルギーのない脱原発を批判してきた。
「使える原発を止めて、火力発電を増やしたことで、
年間3兆円が無駄になっている。
日本の経済がダメになったら、子供だって守れない」
(以上、引用)
 私も、「右傾化する女子」に気づいていました。
実は、私も、アエラの記者と同じような体験をしたのです。
 今年の夏だったでしょうか。
韓国の大統領が、天皇に対して謝罪要求をしたことについて、
女性たちに感想を尋ねてみたところ、驚きました。
「けしからん。韓国大統領は何を言っているのだ。
天皇に対して失礼である。許せない」という強い反応が多かったのです。
 それに対して、男性の反応は、穏当なものでした。
「確かに、韓国大統領の発言は問題がある。
しかし、日本と韓国は、経済的な結びつきが強く、どうしよう」という反応でした。
 「やまとなでしこ」
「やまとなでしこ」とは、
日本人女性を可憐で繊細だが心は強いナデシコの花に見立てて言う美称のことです。
(ウィキペディア)

報道と議員 2012 12 23
 今回の総選挙で落選した衆議院議員は、
口には出さないが、心の中では、
日本のマスコミを恨んでいるでしょう。
 基本的に、日本のマスコミは、左寄り(左翼的)だから、
左派や左翼の活動は、大きく報道しても、
右派や右翼の活動は、ほとんど報道しないでしょう。
 たとえば、「脱原発」運動は、
連日のように、大きく報道し、
これが日本人の大部分の主張であるかように印象付けたでしょう。
 だからこそ、今度の選挙は苦しいと思っていた議員は、
このように考えたかもしれません。
「前回の選挙は、民主党ブームという風に乗って当選したが、
さすがに、今回の選挙は、厳しい。
 しかし、どうやら、今度は脱原発がブームなので、
脱原発を前面に掲げる政党に乗り換えれば
(あるいは、選挙活動で脱原発を主張すれば)、
今度も、楽勝ではないか。
いや、そこまで行かなくても、なんとか当選できるだろう」
 既存政党も、似たようなことを考えたかもしれません。
あわただしく、「2030年代までに原発ゼロ」を決めたことに対して、
ある週刊誌には、このような解説がありました。
「急いで、2030年代までに原発ゼロを決めたのは、
若手議員が選挙で苦しいからである。
 総選挙は近いが、わが党に対する逆風は厳しい。
これでは、若手議員は当選できない。
 だからこそ、原発ゼロを掲げて、
わが党に対する逆風を和らげて、
若手議員を助けたい」
 さて、衆議院選挙の結果は、ご存知だと思いますが、
念のために書いておきましょう。
 脱原発を前面に掲げた政党は、
121人の候補者を立てて、当選者は9人でした。
(公示前の勢力は、61議席でした)
 前出の既存政党は、選挙前の勢力が230人で、
選挙結果は、当選者57人でした。




























































































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